㊥山の映画鑑賞感想文

「嗤う伊右衛門」(監督:蜷川幸雄、原作:京極夏彦、2003)

顔の半分が醜くただれたあの“お岩さん”がでてくる有名な怪談「四谷怪談」がモチーフ。それを京極夏彦が小説『嗤う伊右衛門』(角川文庫)でアレンジしたラブストーリーです。 そう、ラブストーリー。ホラーや歴史モノなんかでは全然なく、とても美しいラブスト…

「ヴァージン・スーサイズ」(監督:ソフィア・コッポラ、1999)

ズバリ「イヤなモノ見ちゃった!」って感じでした。久しぶり。ひひ。 主人公はアメリカの片田舎に住む、目をみはるほどの美人姉妹5人。家は敬虔なクリスチャンで、父親は真面目な数学教師、母親は専業主婦。さしてめずらしい設定ではないと思います。そんな…

「グリーン・ディスティニー」(監督:アン・リー、2000)

これはすごい!すごいアクション映画なんです!今までハリウッド映画だアクション映画だとバカにしてきた㊥山ですが、これは映画におけるアクションというのを計算しつくして生み出された作品といえるでしょう! タイトルの「グリーン・ディスティニー」は天…

「名探偵コナン 14番目の標的(ターゲット)」(監督:こだま兼嗣、原作:青山剛昌、1998)

オニギリ形の刑事・目暮警部がボーガンで打たれて一命を取り留めるところからお話が始まります。が・・・今回犯行の何箇所かにボーガンが使われ、当たりどころが悪いのにもかかわらず全被害者が助かってます。なんでなんでなんで??バトルロワイアルでは必…

「青の炎」(監督:蜷川幸雄、原作:貴志祐介、2003)

まずね、いい話にアイドル使うな!と。・・・いやね、二宮和也も松浦亜弥もいい演技してました。小向美奈子にしか見えない鈴木杏も、壮絶な死に方した山本寛斎も。“アイドル映画”と見られがちなところの意表をついていい映画であることや、彼ら若手の演技(と…

「ナビィの恋」(監督:中江裕司 、1999)

60年前に沖縄の巫女・ユタの預言で離れ離れになってしまった恋人を想い続けるナビィのお話。沖縄の孤島が舞台で、沖縄(むしろ"琉球")の人と文化と自然が恐ろしいほど鮮やかに描かれています。地元民の優しさや親族との関係、時代や恋愛など、沖縄に住んで…

「マルキ・ド・サド 悦楽禁書」(監督:グィネス・ギビー、1997)

“サディズム”の語源となったマルキ・ド・サド、実在するサド公爵のお話。かねがね手を出したいと思っていたものです。自伝や伝記を知らないので事実と同じか違うかはわからないですが、多分パロディっぽい感じなんでしょう。 映画は革命直前のパリが舞台で、…

「名探偵コナン 時計じかけの摩天楼」(原作:青山剛昌、監督:こだま兼嗣、1997)

とゆーワケで、続けて鑑賞しましたのがコナンくん映画第1作目です。こちらはボーっと見てたのにもかかわらず途中で犯人がわかってしまったので、オモシロさ半減でした。おかげで「蘭よりもあゆみちゃんの方が将来美人になるんだろうなぁ」と、本編と全く関係…

「名探偵コナン 迷宮の十字路(クロスロード)」(原作:青山剛昌、監督:こだま兼嗣、2003)

ライトなアニメを見たいと思ってコレを選んだ㊥山です。マンガやアニメでおなじみの名探偵・江戸川コナンくんが、今回は京都を舞台に西の高校生探偵・服部平次らと一緒に連続殺人事件のナゾを解き明かしてゆくお話。桜が舞う春の京都が舞台なので、物語に関…

「BROTHER」(監督:北野武、2001)

ハリウッドで撮影した日米合作のたけし映画。リズムやセリフ、呼吸や間合いは従来のたけし映画っぽく、アクションだけがハリウッド。でも言うほどハリウッド臭さを感じなかったです。 日本の任侠界でにっちもさっちもいかなくなったたけし演じる主人公が渡米…

「g@me」(監督:井坂聡、原作:東野圭吾、2003)

久しぶりの映画です!ログ見たら2ヶ月ぶりでした!ただいま!おかえり! ということで、本日のセレクションは藤木直人と仲間由紀恵ちゃんがW主演の「g@me」。以前に原作 「ゲームの名は誘拐」も読みましたところなかなか面白く、早く映画も見たいなぁと思っ…

「凶気の桜」(監督:薗田賢次、原作:ヒキタクニオ、2002)

窪塚クン極まれり!頭ツルッパゲで真っ白な特攻服着た窪塚洋介が渋谷の街を暴れ回る物語です。“腐った奴”を“制裁”してまわるあたりは一昔前に幅をきかせていたチーマーそのもので、窪塚クンたち3人は沸点低いしケンカも強い。大粒のツバを飛ばしまくるキレた…

「マリー・アントワネットの首飾り」(監督:、2001)

フランス革命時にギロチンにかかって死んだ、ルイ16世の妻でありマリア・テレジアの娘であるご存知マリー・アントワネット・・・が欲しかったワケではない有史上「首飾り事件」を題材にした映画です。事件の真相は明白に明らかにはなってはいないようなんで…

「バトル・ロワイアルⅡ 鎮魂歌」(監督:深作、原作:、2003)

ということで映画なんですが、これもうダメね。複雑すぎる話をまとめきれてないね。自主制作レベルのオナニー映画になってしまってます。全ての動機には理由があるように、登場人物全てが打ちひしがれる理由が全く理解出来ません。まさかフィーリングでわか…

「溺れる魚」(監督:堤幸彦、原作:戸梶圭太、2001)

椎名桔平・窪塚洋介・仲間由紀恵・IZAM・渡辺謙という豪華なキャスト。上司に悩みを握られたキッペーと窪塚がコンビを組んで警察内の内偵調査をしてゆく話です。ストーリー自体や切り口は変わったものでなく、むしろすでに使い古された感がある気もするんで…

「化粧師」(監督:田中光敏、原作:石ノ森章太郎、2002)

“化粧師”は“けわいし”と読みます。話の舞台はおそらく明治初期、今のメイクや美容師のハシリですね。無愛想な化粧師、椎名桔平が色んな女の化粧をしながら、化粧をされることで生き生きしていくハートフルストーリー。菅野美穂が町娘(?)役で出ていて相変わ…

「千年の恋 ひかる源氏物語」(監督:堀川とんこう、2001)

東映が何十周年記念か何かで気合を入れて作った作品。セットといい衣装といいCGといい、ホントに気合入れまくりです。 舞台は平安の世、源氏物語の作者である紫式部(吉永小百合)の半生と、源氏物語の主人公である光源氏(天海祐希)が生活した架空物語が交差す…

「Dolls」(監督:北野武、2002)

敬愛するビートたけしの監督映画です。しかも㊥山の女性有名人ランキング永遠一位の菅野美穂&ドラマ「あすなろ白書」で秀逸なゲイ役を演じた西島秀俊主演。正直かなり期待してましたが、色んな意味でびっくりさせられました。 本作品は“Dolls”、つまり“お人…

「メトロポリス」(監督:りんたろう、原作:手塚治虫、脚本:大友克洋、2001)

上記クレジットを見てください。かなり錚々たるメンバーです。で、ウキウキしながら再生ボタンを押したんですけど、㊥山はバカなので全然意味がわかりませんでした。ふはははは。

「完全なる飼育〜香港情夜〜」(監督:サム・レオン、原作:松田美智子 、2002)

数年前に映画化され、小島聖のおっぱいが見事だった「完全なる飼育」の第3弾。今回は中谷美紀も出身の‘ねずみっ子クラブ’から出た伊藤かなが主演で、舞台は香港であります。修学旅行で訪れた香港でタクシー運転手に拉致され、どこだかわからない片田舎に監禁…

「ラヴァーズ・キス」(監督:及川中、原作:吉田秋生、2003)

「BANANA FISH」の連載を終了した吉田秋生がその後連載した作品が原作。初めて読んだのが何故か別コミだったんですけど、その時は「なんじゃコレ?」って感想しか持ちえませんでした。だから多分㊥山は中学生ぐらいだったんでしょうな。 高校生の登場人物が6…

「バトル・ロワイアル」(監督:深作欣二、原作:高見広春、2003)

去年、劇場公開問題が国会議員にまで波及した話題作。テーマそのものが2時間という映画の枠では描ききれずにただの“駄作”になってしまったのではないかと推察します。 小説では―小説から先に読むからイカンのでしょうが―クラスメイトの行動の理由やなんかが…