「ラヴァーズ・キス」(監督:及川中、原作:吉田秋生、2003)

BANANA FISH」の連載を終了した吉田秋生がその後連載した作品が原作。初めて読んだのが何故か別コミだったんですけど、その時は「なんじゃコレ?」って感想しか持ちえませんでした。だから多分㊥山は中学生ぐらいだったんでしょうな。
高校生の登場人物が6人ぐらいいて、彼らの恋愛矢印があっちこっちへ向かっている、何とも青春映画っぽい設定です。マンガの一人称部分がナレーションになってて、さながらコメディー映画のテイストも感じました。
主人公の川奈里伽子に平山綾(現:平山あや)、 その妹役に宮崎あおい、里伽子の友人役が市川実日子。原作を読んだ時はブスでバカだとしか思わなかったこの妹が、宮崎あおいってだけでめちゃくちゃ可愛らしいキャラクターに仕上がっています。これぞ映像マジック。市川実日子も上手いことユニセックスな雰囲気を漂わせててよかった。問題は主人公で、平山あや平山あやでカワイイんですが、彼女の可愛らしさは人形で言うところの“バービーちゃん”。この映画の主人公はもっと"日本人形”っぽいテイストの方が良かったんではないかと思います。成宮寛貴の藤井朋章も、そこにいるだけでチャラい感じだったしさぁ。もっと、黒髪の似合う男をさあ。

LOVERS' KISS ラヴァーズ・キス [DVD]

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で、「BANANA FISH」の映画化はいつになるんでしょうね。あれだけのヒット作ですから、企画自体は何回が出てるはずなんですけど・・・。