「BROTHER」(監督:北野武、2001)
ハリウッドで撮影した日米合作のたけし映画。リズムやセリフ、呼吸や間合いは従来のたけし映画っぽく、アクションだけがハリウッド。でも言うほどハリウッド臭さを感じなかったです。
日本の任侠界でにっちもさっちもいかなくなったたけし演じる主人公が渡米している弟(真木蔵人)のところに身を寄せ、ヤクザのノリでドラッグの取引先なんかを殴ったりしてたら大事になってしまって抗争になってしまう話です。主人公が日本のやり方をそのまま持っていったから、とにかく無鉄砲でよくほえる犬みたいで「あわわわわわ・・・」って感じなのです。「ナメられたら終わり」的なね。破滅的です。
なんかこの話ってね、たけしのアメリカ批判がところどころに出てる感じがして、見ててちょっとイタイのよね。いや別にいいんですけど・・・加藤雅也(加藤鷹ではない)のキレぶりがカッコよかったです。あと、米国人俳優では主役級だったオマー・エプスがよかった。最後のセリフは彼でなければいけなかったんじゃないかと思いました。
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