中山の香水話 『L'AIR DU TEMPS 』

先日母の日に香水を買った。香水が私と母の共通の趣味でして、母用に購入したブツを私も使用してしまおうという魂胆なのです。で、リクエストは二ナ・リッチの『レール・デュ・タン』だった。
L'AIR DU TEMPS 「時の流れ」という意味で2羽の鳩がトレードマーク。ダイアナ元王妃が愛用していたということだ。
 さっそく渋谷はマリソル(google:香水マリソル)に行った。マリソルは品揃え豊富でデッドストックも倉庫にたんまりあるそうな。さっそく若い店員さんにレールデュタンくだされ〜と言ったところ、普段はお店の奥でひっそりとしているオーナーの女性が『レールデュタンですと?!』とうれしそうに出てきてくれた。
聞くところによると現在製造されている商品は1948年発売当時の名香と呼ばれるレールデュタンとは香りが違うらしい。50年前の名香ってどんなだろうと好奇心が沸いた私はちょっと値が張ったけれど購入した。
レールデュタンは昔の香りだった。おばちゃん臭いとは違う。今の香水とは少しベースが違うのではないだろうか。母親が持っている、これまた名香と呼ばれている「デュオリッシモ」と少し感じが似ている。当時のお嬢さんを思い起こさせる穏やかで品が良い匂い。その特徴的な香りに慣れてくると、さわやかな柑橘系と清楚なフローラルの香りが立ち上ってくる。
これはとてもいい香水だ。丁度初夏のこの季節にも合う。是非使わせていただこうと思った。(プレゼントじゃないのか?!)