「M」(馳星周、文芸春秋)

「絶望と快楽 暗黒小説の旗手が切り拓くエロスの新境地!」
↑帯のコピーです。笑っちゃうね。
義理の妹に欲情してあれやこれやと妄想する〈眩暈〉、幼い頃から恋心を抱いていた隣のおじさんに抱かれるために売春婦になる〈人形〉、伝言ダイアルでヒマを潰す人妻が罠にはまる〈声〉、M気質の出張ホステスにのめりこむ〈M〉の4編。
ぐるぐるして鬱屈して光の見えないお話たちです。エロスっちゃあエロスなんだろうけど、肉体と精神が激しく乖離した感じ。
大きなリスクを犯してでも手に入れたいものって何なのだろう?

M(エム)

M(エム)