今さらまたドラマ化?「南くんの恋人」

内田春菊の代表作「南くんの恋人」がフカキョン主演でまたドラマ化。何年か前に高橋由美子主演でドラマ化されたやつです。㊥山はコレを読んだことがあるんですが、はっきし言って駄作。何でこんなにドラマ化されてるのか、本当に意味不明です。
私が内田春菊を読みはじめたのが97年ぐらいなんですけど、最初に読んだのが「ファザーファッカー」(文藝春秋)という小説なんです。義父にヤラれちゃってる自伝的小説で、一時は直木賞候補にもあがったのだけど、ある審査員に「こんなのは小説として認めない!」って猛反対されて賞を逃したとゆー曰くつきの作品。「南くんの恋人」の原作は非常にシビアで痛々しい作品ですよ。内田春菊の作品は、それくらい良くも悪くもアクの強いものばかりで、おいそれとドラマ化するワケにはいかないハズなんですけどね。
当時私はしがない予備校生でして、フェミニズムの講義で内田春菊を扱うと聞いて友人が通う女子大までモグリに行った覚えがあります。彼女は私生活も奔放で、本当は特に奔放ってことはないんだけど世間にはそう見られがちで、好き嫌いの別れる作家(もしくはキャラクター)だと思います。㊥山が一番好きな作品は「物陰に足拍子」とゆうやつなんですが、前述した友人に貸したところ「ただのエロマンガ」と言われてしまいました。その時はちょっとショックでしたが、今思えばそういう解釈が出来てちょっと羨ましいなーと思います。