栄光のキングスロード〜NANA

こんな歌なかったっけか?

本はバカ売れ絶好調!つい最近映画化まで決定した矢沢あいの『NANA』(集英社)を読みましたぞい!
この作品は本当に“すごい”の一言に尽きます!何がすごいって、『マリンブルー・・・』〜『天使なんかじゃない』〜『ご近所物語』で培われた矢沢まんがの真骨頂というべき作品が『NANA』だからなのです!とにかくもう、話のつくりが少女まんがの王道の中の王道。その奇をてらわない王道っぷりに、㊥山は矢沢あいに“プロフェッショナル”の拍手喝采を浴びせたいぐらいなです!
パンク女のNANA(大崎ナナ)と恋愛女のNANA(小松奈々、愛称ハチ)の2人のNANAが主人公で、主に奈々の視点で物語が進行していきます。ナナのバンド仲間(4人+他バンド4人)+奈々の友達(4人)=12人がメインキャストで、恋あり夢あり人間関係ありの青春内輪モメ話です。片方に夢見る純愛があり、片方に現実的なドロドロ恋愛があり、こりゃ女子高生のハートをわし掴みにするよな!って展開。連載誌がCookieだけに、もうちっとオトナな話かと思いきや、「少女まんがに大人も子どももねーんだよ!」と、後ろ頭を殴られた感じがします。
事実、奈々の尻軽(?)っぷりは私にも身に覚えがありまして、不純なではないけど堂々と言えないことをしてしまった時の罪悪感を、うっかり少ぅしだけ思い出してしまいました。そんなようなことをもうすぐ結婚する友人に話しましたところ「そんなの在り得ない」と一蹴されたことがね、昔ね・・・。解って欲しかったわけではないけど、あれはけっこうショックでした。人は何かのきっかけで賭けにでなきゃいけない時が必ずあって、私はいつも単純でハイリスクなことしかしなくて、それでボロボロになってこりごりだと思うんだけど、思えばいつもそんなことになってる気がする。笑い事だから笑ってくれ〜!。コントラストの激しい依存症は、早く治さねばと思います。毎回毎回キレイな恋愛できるワケじゃないんだし。
余談ですが、NANAの作中で女の子はもちろん男の子もヴィヴィアン着たり付けたりしてます。タイアップか?と思うぐらい。
これまた余談ですが、トラネスのタクミはこの人と同じ煙草すってます。

NANA―ナナ― 6 (りぼんマスコットコミックス)

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