夏の終わり

最近の休日は、部屋を密閉して冷房でひんやりと過ごしている㊥山です。TVの向かいにベッドを置き、1日のほとんどはそこにいます。いわゆるソファ兼ベッドってやつで、そうしてくつろぐためにセミダブルを買った身としては、理想の叶いぶりに(安い理想ですがね)大変満足しています。
ある日、ベッドの上でぐだぐだしていると、いきなりセミの鳴き声がしました。みぃーんみぃーん、って。いくら都会でも夏ならよくあることです。でもその時は、セミが部屋の中にいるんじゃないかってぐらい、鳴き声の大きさが尋常じゃなかったんです。前述のとおり、最近はほとんど窓を開けませんし、もしかしたら通気口にへばりついてるのかな、と思いました。
それからトイレに行った後。何気なくベランダの窓を開けてみたら、セミはウチのベランダにあお向けになって、私の目の前で鳴いてるんです。そしてしばらく鳴いた後、こと切れて、その後二度と鳴くことはありませんでした。

もちろん、後味がわる〜い感じがしました。無関係なのになぜか死に目に付き合わされたんですから。でもそれより私は、そのセミがなぜそんな死に方をしたのか、なぜ私に存在を見せてから死んだのか、なぜこの時間のウチのベランダに舞い込んできたのか、それが不思議でなりませんでした。たまたま偶然が重なった、とも考えられるところで私が疑問をもったのは、やっぱりそこに何か意味があるのかな・・・?
どんなモンだかはわかりませんけど、私はこの出来事を覚えていようと思いました。