㊥山はドリフにヤラれてる【前編】

長さんこと、いかりや長介が亡くなってはや2ヶ月。全然節目でもないですが、彼の自叙伝「だめだこりゃ」(新潮文庫)をやっと見つけて読みました。
私は79年生まれなので、『8時だョ!全員集合』の後半をリアルタイムで見ることが出来ました。少年少女合唱団にジュリーが出てたことや停電事件も覚えてはいますが、非常におぼろげな記憶です。「ドリフといえば?」「全員集合」ぐらい。この本を読むまで故・荒井注が全員集合でコントやってたのも知らなかったし(元ドリフなのは知ってたが)、「カラスの勝手でしょ、カーカー」のネタが志村けん発だったことも知りませんでした。同書は長さんの生い立ちからドリフ全盛期を中心に、彼自身をちょっと客観的に見た感じで綴られています。

たけし(ビートたけし)好きの私ですが、やっぱりドリフで育ったドリフっ子。長さんよりも、やはりドリフに興味がわきました。ドラマでの横柄な長さんや「踊る大捜査線」で和久指導員を見ても、「全員集合の長さんだァ〜!」って興奮の仕方をしてしまいます。
マルチタレントとして生涯活躍した長さんは、後年に俳優としての評価がどれほと高かろうと、私にとってはドリフの長さんでした。